早朝起きた私は、短剣使いの練習の為に庭へ降りていた。練習場所の芝生の落ち葉が気になる。紅葉を愛でていた庭の欅の木もすっかり葉の色が褪せていき、冬になってきた事が実感できる。
「おはよう、ナマエ」
「リオン君おはよう、結構寒くなってきたね〜」
「まあな。動けばそのうち温まるが…どうした?」
リオン君も庭へ降りてきた。何かあったのか尋ねられる。先に降りていたのに短剣を鞘に締まったままだからだろう。私は足元に目を向け、落ち葉を小突いてみせた。リオン君が「あぁ」と頷く。
「箒とちりとりがどこにあるか心当たりある?」
「知らん、物置にでもあるんじゃないか」
リオン君と共に、屋敷の隅に佇む物置へ歩いていく。お宝がありそうな気配である。ルーティさんのような事を我ながら思ってしまった。物置の扉を開こうとするリオン君を見つめる。扉の取っ手を引くも、開かない。やはりお宝があるのか、鍵がかかっていた。
「鍵はどこにあるんだろうね」
「マリアンなら分かるだろ。呼んでくるか」
「うーん、マリアンさんのお仕事がひと段落ついたらにしたいな」
「分かった」