結城公子ちゃんという美少女は、わたしの妹だという。
「お姉ちゃんも、私の事覚えてないの…?」
知らないSFのような世界に飛ばされ、理、アイギスとはぐれてしまい疲れ果て、途方に暮れていた所に、駆け寄ってきた彼女。私達を知っているというが記憶がない。だが、知り合っていないと分からないことまで彼女は知っていた。
彼女が流した涙ではっとした。
慌てて駆け寄ろうとするも、桐条先輩に手で制される。
「待て、結城。…にわかには信じがたい話だが…、まずは落ち着け」
「先輩…」
何故駆け寄ろうとしたのか、自分でも分かっていない。彼女を悲しませてはならないと胸がきゅうと痛んだから。
「…ごめんなさい、取り乱しちゃって。ここではなんだし落ち着けるところに戻ろうと思うんだけど…」
「そうだな、まずは話し合う時間が必要だ」
涙をぬぐい、気丈に振る舞う公子ちゃんにさらに胸がつまる。