死ネタ
ナマエは咳き込みながら螺旋階段を歩き続けた。うまく体に力が入らない。けれど、塔のてっぺんに望むものがあると信じて。
光が差し込んでいるように見えた。
開けた場所。月が煌々と輝いて見えるだけで、世界を救う手立てがある訳もなく、ハッピーエンドなど夢見ていたナマエを嘲笑うかのように、冷えた風が吹き込む。ナマエは自分の身を抱きしめて、地に崩れ落ちた。
綾時が哀れむように、ナマエを見つめている。
「最後に待っているのは等しく「死」のみだよ」
綾時がナマエの肩に手を置くと、先程まで感じていた苦痛がすぐに消えた。だが、地に倒れている感触も無くなり、力を込めることも出来ない。