REBORN!六道骸「六道骸は愛しの二人をくっつけたい」

 六道骸がなんやかんやで黒曜に戻ってきた。その間、中学校が所々破壊されたり、なぜか未来に行ったり…。私も恭弥同様、黒曜の騒動を根に持っているけれど、いざ対面すると、そこまで激しい感情は襲ってこなかった。あ、帰ってきたのか…。そう、そんな感じ。

「久しぶりに対面したのに、反応が薄いですね」
「クロームおはよう。…えっと、顔を見た瞬間に殴れば良かった?」
「おはよう…ナマエ、骸様を殴らないであげて」

骸と一緒にいたクロームに挨拶してから、したり顔の骸に向き直る。私の反応への心当たりでもあるのだろうか。

「…私も驚いてるよ。そんなに怒る気になれないんだもの」
「まあ色々ありましたからね、クフフ」
「うん、色々ね。……よく生きてたね君」

黒曜の騒動の最後、よく分からん人達に鎖で繋がれ引き摺られていった骸の姿を今でも鮮明に覚えている。もう会えないかもな、と私自身も戦いでボロボロだったせいか、不気味で、苦しかった。自分の体の痛みを、心の痛みに錯覚したのかもしれない。樺根として関わり合った日々を思い出にしているのか。甘い人間になったもんだと後日、自己嫌悪したのを覚えている。
そしてのクローム登場。樺根時代に凪ちゃんと知り合わせて、2人の縁を結んでしまった。【まあ結果的に良かったとは思う)事故で内臓を失った凪ちゃんと、幻術で損傷をカバーできる骸。骸は彼女に体を貸してもらい、黒曜に戻ることができた。双方にとってメリット。ウィンウィンである。
手術後行方不明になった凪。彼女の両親にどうなったのか聞いても、冷たい言葉で死んだことを吐き捨てられる始末。風紀委員に行方を追わせても、彼女の痕跡は見つからなかった。
凪が事故の時助けた猫、くろのことも思い返す。事故のきっかけになったことを悔いるように餌を食べず衰弱していく様子はとても痛々しかった。見ていられず保護して、つきっきりで世話をし、くろを凪の忘形見として風紀委員室で育てることにした。後日クロームとなった彼女と再会。くろちゃんを抱っこしたクロームの姿を見ることができ、感無量で涙が出そうになった。本当に良かった…。…あれ?何のための回想だったっけ?収集つかなくなってきたな。まあいいか…。

「クロームに、くろの写真を見せはじめて、何分経ってるんですか!!僕が帰ってきた事に対してなにか無いんですか?!」
「あぁ、そうだった、そうだった…。…あ、骸も見とく?」

私のケータイの写真フォルダを埋め尽くす、くろちゃん写真が火を噴いていた。
クロームにこの時くろはこうしてたんだよの説明をしながら、可愛い、可愛いを言い合うだけの状態になっている。

「…僕は別に、そんな猫風情の事なんて…」
「そうか」

クロームと頷き合い、ケータイをポケットにしまおうとした。

「あ、いえ、ちょっとは…見てやらないこともない、ですよ。…ちょっ何ですかその目は!!」
「見たいなら見たいって素直に言えばいいじゃんか…。ツンデレしなくても、わかってるよ。くろの名前にいちゃもんつけてたよね。アルバやジーノのようにもっと美しい名前にしなさい!とか熱弁してたくらいだから、かなり好きじゃん」