「あのさ」
墓所の敵ラッシュに早々に根をあげ、町へ戻る帰り道。真剣な顔でナマエは声をあげた。一緒に探索していた仲間はシーフォンとパリス。
「この戦いが終わったら、みんなどうする?」
ナマエはみんなでタイタスを倒した後を思い浮かべている。冒険してきたみんなと一緒ならば、打ち勝てぬ敵は無いと希望を捨てていない。
「いきなり何だよ、フラグ立てるような事言いやがって」
「大丈夫だって、みんなでタイタスをなんとか出来るよ。シーフォンたら心配症だねえ」
「うっせえ!あんな奴、僕がぎたぎたのぼこぼこにするに決まってら」
シーフォンはあからさまに顔をしかめた。それに毎回のごとく、笑顔で対応するナマエ。それに乗せられるシーフォン。いつもの光景だ。パリスは何度このパターンを見てきた事だろうかと二人の後ろを歩いて、旅路の思い出を振り返る。
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「シーフォンのおかげで敵を一掃できるようになったよー!ほんとうに頼りになるよ!」
洞窟を降りて竜の塔の上層を探索していた頃。騎士であるナマエがあまり彼の事を知らずに、にこにこしながら話しかけた時の事だ。
「この大魔術師シーフォン様にとっちゃ当たり前よ。もっと僕様を崇めてろ」
調子に乗り出すシーフォンをパリスが白い目で見ていると…
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ろくな思い出がない。パリスは激怒した。
何でナマエはあんな野郎を気にかけるのか。